昨日の疲れは思ったより残ってはいなかった。民宿Sun林に連泊していたので今日はゆっくり起きようと7時ごろに起きた。朝飯を買い忘れていたので食わなくてもいいかと思っていたら、おばちゃんが部屋に来て、「朝食は食べたの?」と聞いてきた。「食べてない」と答えると「おにぎりでも作ってあげよっか」と言ってくれた。「ありがとうございます。」と満面の笑みで答えた。めっちゃうれしい。
なんとおにぎりだけでなく味噌汁までついてきた。ホントすんません。こんなにやってもらっていいのかなと思いつつ、ガツガツいただいた。うまい!何度も言いますが、ここは素泊まり宿です。
9時ごろに宮之浦方面のバスが出ているのでそれに合わせて荷物を整理した。おばちゃんにありがとうと伝えてバス停に向かった。ホンマにいい宿に泊まれたなぁと実感しつつ、次の行き先である宮之浦ではまだ宿を決めていなかった。実はギリギリまで永田に泊まろうか、宮之浦に泊まろうか悩んでいたので前もって予約できなかった。宮之浦に決めたのは、先にダイビングをしようと決めたからだ。
バス停に向かって歩き出したそのとき、一台のワゴンが自分の前に横付けしてきた。おっちゃんが運転席から「どこまで行くの?」と聞いてきた。「宮之浦」と答えるとおっちゃんは乗りなよと合図した。うっそ~ラッキーと思って車に飛び乗った。なんちゅうタイミングやと思いつつ、おっちゃんと話をしているとおっちゃんは安房でレンタカー屋をやっているのだが、宮之浦港に乗り捨てられたレンタカーの清掃と回収に行く途中だったところ、たまたま歩いていた俺に声をかけてのっけてくれたようだ。
おっちゃんとの話は面白かった。屋久島に来る観光客でレンタカーを借りに来る人の話で安房に13時に着いて16時に宮之浦からフェリーで帰るという日帰りの学生のあまりにのんきな行動におっちゃんはあせったり、なぜか他にも同じ時間にカップルが同じように日帰りで帰る予定を立てていたりして、おっちゃんはお前らアホかと言っていた。そもそも13時に来て16時に帰るなんてことは通常ありえないことで何も見ずに帰るようなもんなのだけどまぁ九州の人なんだろうなぁ近いからまた来れるのかもしれないが、本人たちは16時に安房からフェリーに乗れると思い込んでいて余裕な感じでおっちゃんひとり安房から宮之浦までは車で30分かかるからそれを計算して早めに戻って来なさいよと言っているんだけど全くわかっていないようだったと笑いながら話してくれた。結局、学生の方はおっちゃんが車で観光させてあげたんだけど、カップルは車でどっか行っちゃって、30分前には帰ってこず、学生だけ宮之浦まで送ってあげたという。おっちゃんかなりいい人やなぁと笑いながら感心してしまった。
宮之浦港まで車で送ってもらい、お礼を言って車を降りた。宮之浦港では観光案内所があるのでそこで今日泊まれる宿を探すことにした。案内所の人の勧めで素泊まり民宿ハッピーに泊まることにした。電話をしたらおじいさんが迎えに来てくれた。案内所の人の話では、地元の面倒見のいいおじいさんということだった。
民宿ハッピーに着いた。ここは民宿の人が一緒に住んでいるのではなく、自炊したりバーベキューしたり好き勝手やっていい宿だった。ただ、一人で泊まるのはさびしいところだった。誰も相手してくれない。前の民宿Sun林のおばちゃんが面倒見よかっただけに余計にせつなくなった。女性一人では絶対泊まらない方がいいと思う。男の俺でもさびしい。1泊2500円で風呂は改装したてなのかメチャクチャきれいなので安くて快適に過ごせる。もちろんバスタオルやタオルは使い放題で洗濯機もある。友だち何人かと騒ぐのには最高の場所だ。バーベキューもできるし。
とりあえず宿も決まったことだし、荷物を置いて白谷雲水郷に行くことにした。ここはもののけ姫のモチーフとなった森のあるところだ。バス停まで歩いていくとどうやら白谷雲水峡の登山口まで行くバスは13時ごろまでなかった。仕方ないのでそれまで明日ダイビングするためにダイビングの予約をしに行った。
観光センターの2階で昼飯を食べて適当にみやげ物を物色しながら、試食のお菓子をつまみ食いして時間をつぶした。
13時になりバスに乗って白谷雲水峡に向かった。500円かかった。14時前ぐらいには着いたが、帰りのバスが17時が最終なので3時間しか時間はなかった。まぁどうせ3時間もあれば太鼓岩まで往復できるだろうと思い、上っていった。昨日の宮之浦岳の道に比べたら驚くほど整備されていたので余裕やなと思いながらゆっくり歩いた。ここはコケに覆われていてとても神秘的なところだった。土壌が花崗岩(かこうがん)なのであまり栄養分がないはずなのに大木がたくさんあった。生命の力強さを感じる場所だ。すごいなぁ、いろんな木が結合してひとつの大木のように見える。木が腐ってもそこに種が落ちて新たな芽が出て、自然に植生が更新されているのがよくわかった。
太鼓岩への道は最後の方は傾斜のきつい登山道を歩いたが、それ以外は比較的楽に行けた。太鼓岩に着いたとき、たいして何も感じなかった。こんなもんかという印象だった。昨日の宮之浦岳山頂の景色が頭に残っていたので太鼓岩の景色は物足りなかった。
太鼓岩から登山口まで帰る道で屋久杉の成長について考えていた。これだけ大きな木に成長する要因は何なのか。豊富な水なのか。土壌が肥よくでないこの土地で成長するにはコケが何らかの形で関わっているのではないのか。(後日、民族資料館に行って聞いた話しだが、屋久杉が他の杉と比べて大きくなるのはまず屋久島の気候と花崗岩の土壌の影響が大きい。どういうことかというと屋久島は雨が多いからなのか屋久杉は他の杉に比べて油分が多く年輪が細かく刻まれていてそれだけ細胞が密につまっており樹齢が長い。結局、樹齢が何千年も経過すればどんな杉でも屋久杉のような大木にまで成長するが、他の杉は屋久杉に比べ成長が早く、樹齢が何千年ともたないことによるという。栄養のない花崗岩の土壌とミネラルの少ない屋久島の水でやっとの思いで生き永らえているのが屋久杉の姿なのだ。)
答えのない問いを考え続けていた。自然をそのまま理解するしかないのかもしれない。
登山口までは16時過ぎに帰り、バスで宮之浦まで戻った。夕食は漁火(いさりび)という料理屋でトビウオの唐揚げとサバのづけ丼を食べた。めっちゃうまかった。
1 件のコメント:
初めまして^^
民宿SUN林のおばちゃんに圧倒されることなく、宿も島も満喫されたようですね♪
私は5年ほど屋久島を離れてますが、ブログを読ませていただいて、ほんの少し島が恋しくなりました。
今年のお盆は帰ってみようかな^-^
ラッキー&セブン(SUN林のわんこ)&友達に会いに★
2~3日で十分ですけど♪
ちなみに私はSUN林の娘です。
宿の検索でこちらを覗かせていただきました!
ちょっとドキドキでしたが、ほのぼのエピソードをありがとうございました^-^
例のおばちゃんはPCなんてとてもとても扱える人じゃないので読む機会はなさそうですが。。。
こんな感じのブログがあったよって伝えると
とっても喜ぶと思いまます♪
また機会がありましたら是非ご利用くださいね★
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