2008年8月5日火曜日

大峰山のトレイルラン。

8月3日(日)に奈良の洞川温泉でトレイルランの大会があった。この大会のエントリーは前回の奥熊野100kマラソン完走後にすぐに出していて、準備をする時間はあったのだがいろいろと事情があって、準備不足での参加となった。

前日から洞川温泉で泊まっていて、当日は早朝4時という真っ暗の中でのスタートであった。距離は52kの山岳マラソン。もちろん今までにそんな距離を山登りしたことはない。屋久島での宮之浦岳を往復した30kの山登りが最長で、しかもその時は平地が10kはあったので実質たいして登っていない。準備不足ではあるが、屋久島での長時間の山登りの経験もあるので12時間ぐらいで完走できるのではないかと若干の余裕もあった。今回は17時台の下市口行きのバスが最終なので、16時(12時間後)にはゴールして温泉でゆっくり疲れを癒したいと考えていた。

いざスタート。23人という少数での大会であるが、見るからに猛者どもの雰囲気漂うおっさんランナーばかりだった。女性は参加0です。

スタートして山上ヶ岳までは観光客のお参りルートでもあるので道はある程度整備されていた。上りの階段を上っていると他のランナーはスタスタと早歩きのように上っていた。抜かされると再び抜き返すことはないぐらい実力差があった。上りばっかり続くので走るというよりハイキングにちかい形で歩くようになった。このレースは水の補給や食料なども自分で用意しなければならず、途中の水場でいかにうまく水を補給するかということを考えないといけなかった。

険しい岩場を鎖をつたってのぼったり、足場の悪い道を歩いた。大普賢岳(だ いふげんだけ)に着き、もってきた弁当を食べて朝食をとった。量が多すぎて食べてすぐは動けずゆっくりしてから、七曜岳(しちようだけ)に向かった。この 途中も道が険しくて、よくこんなレースを企画したよなと独り言をぶつくさ言っていた。なんとか行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)を越えて、行者還小屋に着 くころには9時になっていた。ここまで5時間の道のり。距離にして19k。時間かかりすぎ。

そこから弥山(みやま)までは少しなだらかな道になったが、弥山の手前 500mぐらいはひたすら長い階段を上らなければならなかった。弥山に着くころにはペットボトルの水は空になり、険しい道を歩いてきたので足首と腰に疲れ がたまっていた。時間は11時になっていて距離は27kだった。ここまで7時間かかっているので残り約半分の道のりを5時間でゴールしないと12時間で完 走できないと思い、焦り始めた。

ここに来るまでの景色は奈良の山奥ということもあってすばらしかった。まだまだ捨てたもんじゃないよね、日本も、とか言いながら日本の風景の良さを再発見した。知っているようで知らない自然の奥深さに感嘆していた。

次の水場はしばらくないので弥山の小屋で500mlのポカリのペットボトルを2本買って(なんと700円)、八経ヶ岳の方に向かった。八経ヶ岳は近畿の 最高峰の山で標高1914mあった。弥山からは30分もかからずに着いた。そこからはずっと12kほどひたすら下りが待っていた。下りだが、足場が悪いの であまり早く走れず、みんなどうやって走っているのかわからないが、何度も足をくじくので結局、平坦な道以外は下りも歩いていた。こんなに歩いてばっかり だったらマラソンというより長距離の山登りと変わらないなぁと思いながら、でも足は痛いので途中、休み休み歩いた。

山 頂は涼しかったが、山を下りれば下りるほど急に汗ばむほどのじっとりとした暑さに襲われた。予想より水をたくさん飲みすぎて町に出るまであと5kはあろう かという道のりで水が無くなった。道は下りではあるけれど、走れば走るほど脱水症状が進むので、思うように走れず、のどの渇きと頭のクラクラ感と格闘しな がら、ゆっくり下りた。水分補給の失敗だったのは明らかだった。いつもながらレースに予測できない事態は起こった。

なんとか天川 川合の町まで出て自販機を探したが、容易には見つからず、仕方ないのでコースの通りにミタライ渓谷に向かった。ミタライ渓谷に行く途中のキャンプ場で自販 機を発見し、すぐさまダッシュで水分補給をした。のどの渇きがみるみる癒され、一気に体力が戻って走り始めた。

ミタライ渓谷はひたすら長い上りの階段が待っていたが、体力の回復した俺の敵ではなかった。一気に駆け上がり、あとは洞川温泉まで途中水分を水場で補給しながら、遊歩道を走った。道はこの辺りは観光客がたくさんいるので整備されているので足の痛みを気にすることなく走れた。洞川温泉の街中を走りぬけ、時々、沿道の人が声をかけてくれてうれしかった。

そして、ゴ~~ル。タイムは11時間53分50秒。何とか12時間以内で帰ってこれた。

特に感傷に浸るわけでもなく、もう山登りはお腹いっぱいだとしみじみ思った。

ゴールで俺の前に走っていたおっちゃんがいて、話を聞いてショックだった。

その人は10年以上前にハーフマラソンを一度走っただけで、普段はハイキングしかしていないと言っていたからだ。

100k完走した俺はハイキングのおっちゃんに負けたのか。とほほ・・・と思いつつ、でも負けた原因は何となくこのレースの途中で気づいていた。舗装された平地を走るのと山を走るのは基本的に違うのだ。準備不足も失速の要因であった。変な自信は吹っ飛んだ。俺もまだまだ修行が足りん。

今回のレースで水分補給の大切さに気づいた。今まで参加したマラソン大会では、水分補給は主催者が用意してくれていたので今回、身をもってそのありがたさに気づいた。その点では100kマラソンの方がまだ楽だったよなと思えた。

とにかく無事完走できてよかった。すばらしい景色もしっかりと堪能できたのでまた参加したい。これからは夏はトレイルランに参加して、冬にマラソンに参加しようかなと新しい考えも浮かんだ。夏にマラソンは暑くてやってられない。山の中はやはり涼しくて走るのにはちょうどよかった。

次はしっかり走りこむぞ!

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