2012年3月18日日曜日

六甲縦走トレイルラン

今年、最初のレース(2012/3/17(土)開催)だが、冬の間はあまり走りこまなかったため、なかなか調子はあがっていない。このレースに出るために先週、塩屋~市ヶ原の桜茶屋(25キロほど)まで4時間ぐらいで走ったが、あまりにも負荷を上げたトレーニングだったので次の日から風邪をひいた。急激に体力がなくなったためだと思われる。
 今回のレースは六甲山でのトレランでは第1回の大会ということで参加した。スタート地点に行くまでにすでに苦労した。場所を確認しないで家を出たので電車の中でJR須磨駅からすぐだと思っていたのが、神戸電鉄須磨浦公園駅のそばだと気づいてあせった。JR須磨から一駅走ってなんとかスタート地点にたどり着いた。スタートの30分前に着いたので急いでわらじに履き替えた。小雨がぱらついていて、コンディションが悪かったが、久しぶりのレースだからなのかアドレナリンは全開だった。今回のレースの目的は雨の日のわらじの耐久テスト(どれぐらい走れるのか)と昨年のダブルフル村岡以降に下りの技術の向上がどの程度いけるのかの確認。
 3分ごとにゼッケンごとでスタート。8時57分スタートした。雨よけに足袋にサランラップを巻いて足袋がぬれるのを多少は緩和されるのではないかと思ったが、全く意味がなかった。走り始めてすぐに足袋に水が浸透し、足の裏が冷たくなった。冷たいのは仕方がないので気を足の先までめぐらせることで寒さは和らげた。トレランレースに出るといつも感じるが、人が多すぎて思うように走れない。登りを気持ちよく登って走りのリズムをつけていくのが好きなのだが、登りを歩く人が多いのでリズムがうまくつくれないし、身体もなかなか温まらない。
 須磨アルプスぐらいですでに1足目のわらじがほどけ始めた。まだまだレースも序盤だったのでどのタイミングで履き替えるかを考えていた。晴れている日なら市ヶ原(20キロ~25キロ)まで1足で引っ張れるのだが、今日のような雨の日には10キロももたない。結局、横尾山を下りて、妙法寺周辺の市街地でわらじを履き替えた。履き替えてすぐにわらじに水が浸透した。ちょうどそのころには雨があがった。
 先週のトレーニングのときよりだいぶ遅れ気味だなと思いつつ、途中で用意していたおにぎりをかぶりついたので、仕事の疲れがどっと出てきて、頭がボーっとしてきた。いつも10キロぐらいでこの状態になるのでボーっとしたまま走ったが、ペースは遅れがちだった。
 このレースのほとんどのコースが、すでに何度も走っているので、次にどんなコースがあるのかといった精神的な部分での緊張がなかったが、すでに何度も走っているだけに少し気持ちが抜けている感じが否めなかった。知らないところだから気を張って、いつも以上の力を出せることもあるのだと思う。
 菊水山に登る手前の浄水場付近で2足目のわらじをあきらめた。11時30分。2時間半でわらじがなくなった。まだ半分にも満たない距離しか走っていない。レース前日にわらじを2足にしようか3足にしようか考えていて、作る時間がなかったので2足にしたが、どちらでも結局、雨の日には関係がなかった。このレース(45キロ)を完走するにはおそらく、5~6足は必要ではないかと思う。これでは100キロのトレランのレースに参加することは物理的に不可能だと思った。トレランで雨が降らないことを想定して走ることが不可能だからだ。なにか根本的な方法を変えないとわらじでの100キロトレランの完走はできない。どうしたらそれが実現できるのか。わらじの素材を変えないと難しいのではないかと思う。わらじが藁でなければ、わらじとは呼べないのではないのか。この命題は難しい。
 2足目がダメになったので担いでいた普通の靴に履き替えた。履き替えて直後、違和感があった。山道を登れない。登り方がわからない。力の入れ方、足の指の使い方、重心の位置、すべてがわらじのときに比べて感覚がずれていた。よくこんな足の指が浮いたような感覚で走れるなぁと思ったし、山に登ろうとするが、指先が浮いて、重心が後ろに傾いたような感じなので体に力が入らない。足の指を使わないで足にギブスをはめたような感覚で足を持ち上げて登っているので、これはダメだと思った。ここ1年、靴では走ったことはなかった。自分のすべての感覚がわらじで走るために最適化されているため、今更、靴に履き替えてもうまく走れない。このレースはここからは走るのはやめて、あとはトレッキングに変更しようと思った。靴で無理に走ってもあまり意味がないと思った。登りはすべてここからは歩いた。
 靴を履いていて思ったのは、わらじは足の指で引っ掛けて登るので、靴では同じようにすると足が、靴の先に当たって痛かった。足裏の負荷が靴底があるので少ないが、足の裏が身動きがとれないので足の指などの力を逃がす動きが全くとれないので困った。靴を久しぶりに履いてみて、わらじの素晴らしさを再確認した。やっぱりこれはもっと深く掘り下げて、追求する価値はあると思う。
 ゆっくり歩いていて思ったのが、普段は、菊水山などは走って駆け上がっていたので、歩いて登るとスイスイ登ることができた。他のランナーは歩いて登るのも一苦労な感じだったので、おそらく、足がパンパンなんだろうなと思うが、わらじを履いていて、力を使わない登りが洗練されていたので、足先の不安はあるが、楽に歩いて登れた。さらに靴を履いていると当たり前のことだが、わらじだとこのわらじがあとどれぐらいで履き替えないといけないかを考えながら走らないといけないが靴では考える必要がなかった。わらじでは1足でできるだけ長く走りたいので、ほどけた状態で無理して、足をすりながら走ったりもしていたが、靴を履いて改めて考えてみるとその間にだいぶ、時間のロスがあることに気がついた。わらじの消耗がここでも大きな問題だと気がついた。
 わらじについてはとても合理的な履物だと思う。あくまで主観的な意見であり、一般論ではない。何が合理的なのかというと江戸時代以前から履き続けられているだけあって、長時間同じ動作を繰り返すような身体の使い方が一番楽になるような工夫がたくさん施されていて、それでいてその当時は藁はすぐに手に入り、子どもでも作ることが出来るからだ。さらに水にぬれるとより締まるのでグリップが効いて走りやすい。ただひとつ欠点は消耗が激しいのですぐに交換して使わないといけない。ただ、それも常に新しく更新されるということを考えるとリビルドされ続けるということは生物的ではあると思う。作るのは人ではあるのでわらじ自体が生物的ではないが、人とわらじとの関係が常に再構築し続けて、作り続けることで永続性が担保されている点で生物的だなと思う。
 レースはのらりくらりと歩いていて、最後の方は膝が痛くなり、靴の指先が爪が割れたような感じになった。おそらく、慣れない靴を履いていたからだと思う。時間制限があるのをすっかり忘れていて、ゴール付近で8時間30分が時間制限だと知った。15時23分にゴール。ネットタイムで8時間20分ちょっとだった。わらじについては再考が必要だと思った後味の悪いレースだった。しかも途中のエイドがあまり、いいものがなくて、しょうもないクラッカーとか置くならせめて、バナナを切ったものでもよかったと思う。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
お見かけしましたよ。コース前半のほうだったと思います。
足元も見て「あっ、草鞋で走っている」と、ちょっとびっくりしました。レース後、脚への負担はどうだったですか?
私はニューバランスのMT10で走りましたが、レース後2日もたっているのに、まだロボット歩きです。トレーニング不足は決定的で7時間100位の記録。一時間近くロスしてしまいました。これからも草鞋ランナーで頑張ってください。お見かけすれば、お声を掛けます。

hidaka さんのコメント...

コメントありがとうございます。途中から靴をはきましたので、少し足を痛めました。次はダイトレでがんばります。

2018 UTMF

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