ついにこの日がやってきた。去年のこの大会からわらじで本格的にレースに出始めた。このときはわらじを履きかえることもはじめての経験で難儀したのを覚えている。あれから1年、100キロを2回完走し、やっと人並みに走れるようになった。今回はどれぐらい走れるのか楽しみだったが、仕事が忙しく、六甲山のトレイルから14連勤で先週、六甲で走ったぐらいで走りこみは足りていない。とりあえず、言い訳していても仕方がないのでこの状態でもベストを尽くすつもりと思いつつ、前日の土曜日も19時まで働いて、家に帰ったのが20時前でそれから、わらじ4足を2時間で編んで、今回のレースに臨んだ。走る前からすでに疲労困憊でフラフラだが、走れるだけでもありがたい。思いっきり楽しもうと思った。
8時50分のスタートだった。天気は快晴で少し肌寒いぐらいだったが、前日も少し小雨が降っていたこともあり、おそらくぬかるみがたくさんあるだろうなと思って、気合を入れて4足編んだが、やはり思ったとおり日陰はぬかるんでいた。前の大会の六甲山トレイルが雨でちゃんと走れなかったので、少しは反省が生かされた。レースの序盤は様子見でどのぐらい走れるか考えていたが、思ったより身体は動くので順調に歩を進めた。コース自体は3回目なので大体頭に入っていた。登りのときに力を使わずに登れる方法を少しつかんだ。おそらくこれは飛脚が使っていたものかもしれないと直感的に感じた。そして、腹で走る方法も少し分かった。荷物を担いでいると重心がいつのまにか後ろにいくのか。だから、足を使うのか。だから、疲れたり、張ったりするんだ。重心が腹にあれば、足に負担はかけずに登れるのか。さらに足の指で地面を引っ掛けて、膝でロックして身体を前に傾けるとてこの原理なのかわからんが、身体は自然に上に持ち上がることを発見した。なるほど、だから飛脚はこんな山道でも早く疲れないで走れるのかと思った。飛脚がこんなことをやっていたかどうかは知らないが。こうやって文字で書いていてもおそらく誰にも意味は伝わらないと思う。
2時間ちょっとで葛城山の山頂につき、トイレとわらじを履き替えて進んだ。金剛山の頂上の手前の急斜面では今回も両足ともに足がつりそうになった。あの中途半端な傾斜が足がつる原因ではないかと思ったが、ただのエネルギー切れなのかもしれない。カリウムとカルシウムが足りない。
金剛山の山頂には12時32分につき、わらじをさらに履き替えて、あとは下るだけなので、足はすでに効いているが、思いっきり下った。このあたりは前年のレースでは足に負担がかからないようにおそるおそる下ったので、前回よりも成長が実感できた。腹で走ること重心を考えながら走ったので最後までそれなりに走ることができた。最後の右に折れてからの下りはマッハで降りたので多少、足首を痛めたが、面白いほどスピードが出たのでよかった。ゴールにたどりついたときには5時間59分46秒だった。何とか6時間を切った。自分の中ではもっと速く走ったつもりだったが、タイムでみると前回大会より少し速かった程度だった。まぁ練習不足、準備不足にしてはそこそこなのかもしれない。それよりも新しい感覚を覚えたことが収穫だった。
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