川合清丸が編述した「仙家秘訣長生法」の呼吸法
神道、儒教、仏教のみならず、諸学に通じた達識の人である川合清丸が、一週間にわたり、河野至道(こうのしどう)という仙人から伝習した神仙道 (=古神道)修練の一つである吐納法(呼吸法)である。
①まず正座して、背骨を竪て(たて)、胸腹を広くし、肩を寛げ、心を虚にし、両拳を緩く 握り、甲を下にして左右の膝の上に置く。
②次に、上下の唇を合わせて、その中央を極めて小さく針のやや通るほど開き、面を少し 俯けて(うつむけて)、大気をできるだけ細長く綿々と吸い納れる(いれる)のであ る。吸い納れるにしたがって、面を少しずつ仰向ける。
③次に、今まさに吸いおわろうとするとき、グッとのみ込むときに唇を閉じて頭を少し頷 く。これは咽喉(のど)を閉じて、吸い納れた大気を外へ漏らし出さないためである。
④次に、気を張るつもりで腹を膨らませ、臍下丹田へ力を入れ、心を静める。
⑤やや暫く(しばらく)して、 息苦しくなろうとする前に、鼻から息をできるだけ細長く 綿々と漏らし出し、漏らし出すにしたがって少しずつ俯き、漏らし切って終わる。
以上の①〜⑤を一息という。この一息が終わったらまた始め、始めてはまた終り、一息ごとに軽く握った右手の指で数を計算し、十息になったならば、それを左の指に移して、また右手でもとのように数え、五十息になったならば止めるのである。
参考文献:古神道の身体秘伝 大宮司郎著
0 件のコメント:
コメントを投稿