2014年8月5日火曜日

2014 大峰早駈

 6年ぶりに大峰早駈にエントリーした。前日に洞川温泉の中華料理屋で素泊まり。夕食は中華は嫌なのでバス亭近くでいわなの塩焼き定食を食べて、とても美味しかった。その後、市営の洞川温泉で温泉に浸かった。気持ちがいい。ちょうどこの日は洞川温泉の「行者祭り」があり、ひょっとこのお面をかぶった人たちが、笛と太鼓に合わせて、踊りながら、街を歩いていた。この日は雨が強くて、ずぶ濡れになりながらだったが、面白い踊りだった。
 午前4時スタートだったので、午前2時半には起きた。朝食は前日からご飯を炊いてもってきていたが、やはり真夏に1日中、かばんに入れているとちょっと発酵したような匂いがした。でも気にせずに食べた。今日はわらじを3足持ってきた。雨でもロードでは20キロ程度はもつと思うので、山でもおそらく大丈夫ではないかと思う。今回はトレイルなので、ガレ道を下るときに足の指先が岩に当たるため、指を保護するために皮革で手縫いした爪子(つまご)を作ってもってきた。足袋がいつも指先がすり減るのでその部分だけ、すり減らなければいい。
 午前4時スタート。まだ真っ暗だったので懐中電灯で照らしながら、走った。雨はほとんど降っていなかったが、路面は濡れていた。路面が終わると女人結界の門をくぐり、トレイルが始まった。山道はぬかるみばかりで、草鞋がどのくらい保つのか気になったが、指先に爪子をつけているので、石を蹴飛ばしても痛みはなかった。自分が思ったよりかはいい出来具合だった。少しずつ朝日が出る頃の景色がとてもすばらしく、霧は出ているが、遠くの山々に霧がかかり、雲海がとても美しくて、見とれてしまった。本当に来てよかったなぁと思った。
 七曜岳の手前の14キロ付近で草鞋を交換した。本当は3キロぐらい手前でかかと部分がすり減っていたが、我慢して走っていた。最初にロードを走っていたこともあり、想定していたよりも減りが早いので、ちょっとヤバいぞと思い始めた。登りは鎖をつたって登るところが多く、さすがに修験道というところだけあって、道は険しかった。他のトレランレースとはひと味違う。標高が高くなるにつれて、爽快でとても気持ちよかった。いつもの六甲山でのくそ暑い中での練習を思えば、ここは走るのに程よい気温でなおかつ、霧が出ているので、木の香りがミストになって、体中が清められる感じがした。こんなに気持ちよいところで走ったのは久しぶりだった。いつまでもこのまま走っていたいと思えた。
 弥山手前の登りがきつくて長く、階段がずっと続くかのように感じた。草鞋を履き替えてから、親指の爪が痛かった。爪子がうまくフィットしていないのか、どうも原因がわからない。なんとか弥山に辿り着き、八経ヶ岳に向かった。八経ヶ岳にはすぐに着いた。ここが近畿でもっとも高い1914m地点。後は下るだけだった。明星ヶ岳にも行き、ゆっくり下り始めた。ここから12キロ1300m下るのだ。
 ところどころガレていたが、下り始めてすぐは、緩やかな傾斜だった。下りに入ってから、両足の親指の爪が猛烈に痛かった。着地のたびに爪が皮革でできた爪子に当たっていた。どうして爪が当たるのか考えていたが、親指の部分にあそびがなくて、きついため、当たるのではないかと思う。ただ、爪子があるおかげで指先の怪我は爪以外にはなかった。かかとの部分もすり減って、段々と痛くなってきた。この部分も皮革で補強する必要があると思う。30キロを超えたぐらいのガレ道で、3足目の草鞋に履き替えた。やはり、雨で濡れていると15キロが限度だと感じた。これもかなり無理をして引っ張ってのことだから、実質12キロぐらいが限度ではないかと思う。
 さすがに何キロも下りが続くと足がガクガクになってきた。足の裏が痛くて走れないことはあったが、ガクガクで走れなくなるのは久しぶりだった。早く下りようと思うと段々とストライドが大きくなって、 深く沈み込むようになった。その結果、膝がかなり痛くなった。それと荷物が重かったのか、腰も痛かった。今までロードで100キロを走るのはアスファルトなので身体に負担がかかるのはしょうがないかなと思っていた。トレイルだったら、ロードほど負担はないだろうと考えていたが、それが甘い考えであることが、この場において痛感した。こんな状態ではあと1ヶ月ちょっとで信越五岳110キロを完走できるのか、足がもつのかかなり不安になった。このときばかりは頭の中でぐるぐるとどうしたらいいかと考え続けた。昔の人はどうやって草鞋で走っていたのだろうか。何か方法があるはずだ。
 30キロを過ぎたころには携帯していた水がなくなった。今回は2リットル持ってきていたが、前半で少し飲み過ぎたかもしれない。足が痛いし、喉も渇いたが、35.5キロ付近で川合の集落まで下りれば、自販機があるので、なんとかそこまで我慢した。さすがにもう山はお腹いっぱいで、十分すぎるほど下りを満喫した。あとはなんとか12時間以内に完走して、160キロの大峰奥駈に出たい。途中立ち止まって、休みながら、34.5キロ付近から急坂を下って、なんとか川合の集落まで出てきた。そこからはしばらくアスファルトが続いた。下りで足が弱っているところにアスファルトに出ると急に足が痛くなった。途中の自販機でアクエリアスと水を購入し、がぶ飲みしてなんとか渇きがおさまった。あとは10キロほどだと思い、気合いを入れ直した。
  地図を見ながら、走っていると38キロ地点で道を間違えた。橋を渡らない方向だと思って、山の斜面を駆け上ってみたら、どうも行き止まりで行けず、引き返した。橋を渡って、近くにいる方に洞川方面はどっちか聞いたら、自分が思っているところと反対方向だったので驚いた。そうこうしているうちに他のランナーが通りすぎて、ついていった。あと4キロほどは遊歩道だった。あと少しだったので、足の痛みを我慢しながら走った。道に迷って20分ぐらいロスして、足も疲れているのに余計な距離を走ったので、ちょっとやる気が失せてしまっていた。なんとかふらふらになりながら、洞川温泉の街中を通り抜けて、ゴールした。時間は11時間20分程だった。
 ゴールの後に洞川温泉でゆっくりした。気持ちよかった。今回のレースで、また自信が打ち砕かれた。このままでは次のレースがヤバい。なんとかしないといけない。
 
  温泉入浴後、近くで黒ごまソフトクリームを食べた。そこの店主のおっちゃんとレースについての話をしていて、今から30年前にわかくさ国体という大会が始まったとのこと。1984年だそうです。そのときにPTAの役員をしていた関係で、そのときの1位と2位の選手が最後までデットヒートを繰り広げていたとのこと。今回、私が走ったコースと全く同じコースをその優勝者は4時間45分ぐらいで完走したとのことで、ほとんど走り続けたんじゃないかと言っていた。このコースでそのタイムありえない。大変驚きました。

足の故障箇所
1.両足の親指の爪
2.両膝、特に右膝の痛み
3.右足のふくらはぎが張っていた。
4.腰からお尻の上あたりが張っていた。

 大峰山

自家製の爪子(つまご)。皮革の手縫いです。

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