2014年9月21日日曜日

2014 信越五岳トレイル110km

 5年ぶりのエントリー。第一回の大会に出たことがあったが、今回でもう6回目の大会になっているのかと思うと時間が経つのが早いなぁと思った。前 泊で斑尾に泊まったが、前夜祭での夕食は結構、豪華で十分なものだった。ビュッフェスタイルで食べ放題だったので、ちょっと食べ過ぎた。前夜祭の中で、最 後に中高生の女の子の太鼓の演奏があった。会場にいたランナーは太鼓が始まる前に9割ぐらいが帰ってしまっていたが、何か始まるんだなと思ってみていた ら、太鼓の音とともにその場に釘付けになった。太鼓をたたく少女たちの気迫を感じ、太鼓の振動が身体に響いた。太鼓の演奏は素晴らしく、その一糸乱れぬ、 太鼓の演奏を聞いていて、この子たちは相当、練習してきたんだなぁ。今、この瞬間に全力で自分たちの前で太鼓を叩いている姿を見て、少し涙が出てきた。会 場には1000
人近くの人がいたはずなのに、今、この子たちの前には100人にも満たない人しかいない。でも、この子達はそれでも今、この場にいる少しの人たちに全力で太鼓を叩いている。その懸命な姿にホロっときてしまったのだ。
  今回、泊まったホテルはサンパティック斑尾というホテルだった。ホテルとは名ばかりで部屋は古い民宿の和室のような感じ、歯ブラシやタオルなどもなく、何 のサービスもないのに9000円という宿泊費は正直、高すぎる。それとも斑尾ではこれが普通なのかな。部屋は相部屋だったので、他の2人と自己紹介がてら に少し、話をして、21時には消灯した。

 朝は3時に起床。3時40分にバスでスタート地点のレストランハイジに向かい、4時から朝食を食べた。ただ、パンやおにぎりなどの量が少なすぎて、正直、足りなかった。レース前なのでガッツリ食べたかったが、しょうがないかな。

  レースは5時半にスタート 。序盤は前に人がたくさんいて、ゆっくりペースとなった。斑尾山に登るのも、上り坂は前がゆっくり歩いているので、なかなか自分のペースで登れなかった。 あまり無理をしないで、流れについていっていた。トレイルはなだらかな下りや登りが多く、走りやすかった。今回は、草鞋を8足作っていた。前回の大峰早駈 でドロドロのぬかるみで15kmぐらいしか草鞋がもたなかったこともあり、この大会で最悪、土砂降りの雨が降ったとして、8足あれば、110kmは完走で きると考えて、準備した。8足編むのが大変で、2週間程前から、仕事が終わってから、家で2時間かけて1足ずつ編んでいった。最近は草鞋の編む技術も安定 してきて、自分の草鞋だったら、安心して履けるようになった。 周りのペースについていたら、いつのまにか、1A(18.5キロ)に着いていた。トイレに行きたかったので、トイレが1個しかなく、男子トイレは長蛇の 列。せめて最初のエイドは3〜4個はトイレがほしい。おそらく10分以上並んで、エイドで軽くつまんで、また走り出した。

 斑尾山も気がつ いたら、頂上まで行き、山を下ると2A(23.9キロ)に到着。ここで早速、草鞋を履き替えた。さすがに替えの草鞋を3足も担いでいると重い。1足分荷物 が軽くなったこともあり、履き替えるとまた走りやすくなったので、ゆるやかなトレイルを駆け抜けていた。なんだか、前回の大峰早駆に比べたら、めちゃく ちゃ楽なコースだなと思いつつ、まぁ大峰山が厳しすぎるのかと思い直した。ほとんど疲れもなく、3A(38.5キロ)に到着。右足の草鞋だけ脱げそうに なっていて、走りにくかったので早めに右足だけ履き替えた。今日は天候もよく、雨は降りそうにないのでよかった。水も1リットル担いでいたが、こんだけ頻 繁にエイドがあるとそんなに持たなくてもよかったとここに来て、気がついた。なので先に自分の水を消費して、500ml以下にまで減らして、走ることにし た。エイドは飲み物、食べ物が普通のトレランのレースに比べて充実していて、コーラやクエン酸のジュースに水、コンソメスープ、みそ汁、巨峰、梅干し、 シャリ、ジャガイモなど、他にもたくさんあった。

 右足の草鞋を履き替えるとまた走りやすくなった。3A~4Aの間は川沿いの平坦なとこ ろだったが、日差しはきつかったが、めちゃくちゃ暑いわけではなかったのでよかった。 普段のトレーニングで40キロまでは足にこないで走れているので、まだ余裕があった。ここから足がどのくらいまで持ちこたえられるかと思いつつ、今日は身 体がキレキレなのでヤバいなと思っていた。8月から通い始めたワールドウィングというジムの初動負荷理論がここにきて、効果を発揮しているようだった。 3A~4Aの間には宴会隊の私設エイドがあり、梨やパイナップルなどとても充実したエイドだった。正直、一番いいエイドだったんじゃないかと思うぐらいよ かった。

 4A(51.5キロ)のエイドについてから、草鞋を両足とも履き替えた。草鞋はどの草鞋も品質がよく、自分の編む草鞋の技術に自 信がでてきた。以前だったら、全く足に合わないような草鞋もあり、その都度、他に草鞋がないので大変痛い思いをしてきただけにやっとこのレースでも通用す る草鞋を編めるようになったんだなとうれしかった。他のランナーから足は痛くないのかと何度か声をかけられたが、そんなに痛くはないですよと答えていた。 みんなと同じように下りも下りていたし、足の指先には自家製の皮でできた爪子(つまご)をつけていたので、ガレていてもそんなに痛くはなかった。ただ、爪 子の品質がまだあまり良くないので、親指だけが痛かった。 これは着地の衝撃で痛いというより爪子と親指がうまく合わなくて擦れて痛かっただけだった。

  4Aから先は少し登り基調になる林道みたいなとこだった。できるだけ明るいうちにゴールに近づかないと暗くなってからではあまり走れなくなると思い、足も まだ疲れていなかったので、腕を振って、胸を張って走った。50キロ過ぎてもキレキレな身体にちょっとびっくりしつつ、とにかく5A(66.6km)から 後半戦に突入するので、前半は早く進もうと思った。

 5Aに着いてから預けていたバッグをもらった。草鞋を4足預けていたが、残り43キロ だったので、3足で十分だと思い、1足をまたバックに戻した。5Aではゆっくりしすぎて、20分ぐらいはいたような気がする。足が少し疲れてきていたが、 休むことができたので、ゆっくりと走り始めた。なんとか日没までには6A(81.0km)に着きたいと思っていたので、登りもしっかりと登った。6A手前 の5kmほどが下りが続いたが、足がよく動いた。普段だったら、絶対に両足パンパンなはずなのに75kmを過ぎてもまだ動けるのはジムでのトレーニングの 効果が出ていた。6Aには18時ごろに到着。ぎりぎりライトを使わないでたどり着いた。ちょっと早いけど、草鞋を減らす意味もあり、草鞋を履き替えること にした。

 6Aを出るとライトを使わなくては走れなくなっていた。ちょうど寒くなってきていたので、ウインドブレーカーを着ることにした が、走りながら、着ようとすると肩甲骨がつりそうになった。ヤバいかなり肩甲骨の周りの筋肉を使っていたんだな。腹筋はつりそうなぐらい痛いし、右のお尻 も張っていて、右の膝の内側が痛くなってきた。最近、ナイトランを全くやっていなかったこともあり、ちょっとペースが分からなくなってきた。なかなか目が 慣れないこともあり、ところどころにぬかるみがあるので、歩いたり走ったりを繰り返しながら進んだ。社の参道を走っていた時もだんだんと右ひざが痛くな り、言うことが聞かなくなってきた。そういえば、5年前にここを走った時はまだ日が落ちていなくて、少し観光客の人もいたなぁということを思い出した。な ぜだか分からないがこのレースのコースは5年も前のことなのによく覚えていた。特徴のあるコースだからだろうか。コースには木道がところどころにあるのだ が、草鞋で泥だらけになっていると木道がよく滑ることに気がついた。いつものようなグリップ力は泥によってなくなってしまうんだなと改めて思った。

 いつのまにか7A(87.0km) に到着。ここは草鞋の履き替えはないので、コンソメスープで温まり、すぐに最終エイドの8A(92.3km)に向かった。距離的にはあまりないのだが、足下はぬかるみが多く、暗くて足の指がどっぷりとはまることもあり、走りにくかった。

  なんとか8Aに到着。もう最後の草鞋に履き替えて、もうここまで来たら、完走は間違いない。このレース、最後の山場である瑪瑙山に向かった。しっかりとし た足取りで山を登り続けた、膝は痛いが、登りは比較的、膝への負担が少なかった。頂上についたと思ったら、なんとそこからゲレンデの斜面を400mも直登 とのこと。こんな斜面ないわと思いながらもしっかりと登った。頂上につくとスタッフの方がいて、こんな夜遅くまでご苦労様です。いや〜ほんとに大変だ。こ こからは下りだと思ったが、両足はすでにガクガク状態。真っ暗でライトの明かりだけが頼りなだけにあまり無理をせず、ぬかるみで滑らないように気をつけな がら、前のランナーについていった。なんと下りはまたゲレンデだった。しかもこのゲレンデ、少し湿っているので、草鞋の裏がすでに泥だらけなので、よく滑 る。全くグリップが効かない状態で、ゲレンデの急な斜面をかけ下りなければならなかった。さすがにこれは今までに経験がないなぁ。対処の方法もみつから ず、なんとか滑らないようにゆっくりと下りた。山を下り終えたところで最後の給水地点があり、水をもらった。あと7.3kmの林道だったが、足はすでに思 うように動かなかった。特に右足の膝が痛く、痛くなった原因が分かるので、余計に無理をして本当に故障してはいけないなぁと思っていた。なかなか思うよう に走れず、それでも歩いてゴールするのは嫌だったので、走ったり、歩いたりを繰り返して、何とか膝の痛みに耐えた。距離表示が何もないので、あと何キロぐ らいだろうかと何度も考えていたが、なかなか進まない足にイライラしながら、他のランナーにもたくさん抜かれて、この状態がいつまで続くのかと絶望的な気 持ちになった。身体はそんなに疲れているわけではないのに膝が痛くて、走れない。なんとかゴールまでたどり着き、19時間19分47秒でゴール。夜中の 12時19分だった。

 当日はそのまま池の平にある「なごみ荘」という旅館に泊まった。宿舎についたのは午前2時を過ぎていたが、旅館の女 将さんが出迎えてくれていた。 前日と同じ方が相部屋だった。その方は17時間程でゴールしていたので、すでに12時ごろには宿舎に帰られて、寝かけていた。レースの話を少しして、あま り起こしているのも悪いので、風呂に入った。

 風呂から上がって、3時過ぎには寝てしまった。朝は7時には起きて、いろいろと話をしてい た。普段のトレーニングで夏は長野の方までトレランしに行ったり、週末はだいたい1日中走っているということを聞いて、自分のトレーニングの甘さが恥ずか しかった。特に最近、ジムに通っているので、走り込みを少なくしていたが、今回のレースの結果をみるかぎり、60~70kmをまとめて走っていないので、 その走り込みの少なさがよく表れていた。刺激をいっぱい受けたので、レースが終わったばかりなのにもっともっと走りたくなった。今回は初めて草鞋で 110kmのトレランを完走することができた。やっと品質のいい草鞋を編めるようになってきたし、自分の思っていた通り、ロードに比べて、トレイルの方が 足の裏への負担が少ないことが分かった。よし、これからタイムを少しずつ早くすることに集中しよう。今回はエイドで無駄な時間がたくさんあった。



故障箇所

1.右のおしり

2.右膝の内側

3.肩甲骨の下、腹筋、広背筋がめちゃくちゃ張っている

4.両足の親指の爪の部分の腫れ

5.右肩の前の部分に張りがある

ロードの時には、足の裏に水ぶくれがいつもあるのだが、トレイルでは全くなかった。足の裏はきれいだった。



所 感:ジムでのトレーニング効果(まだ1ヶ月程度)が でてきていて、普段なら腰が痛いところが、今回は肩甲骨周辺部、腹筋背筋に張りがみられた。右膝の痛みは右のおしりの張りが強くなってから出てきて、ま だ、右と左のバランスがうまくとれていないことが痛みの原因であると思う。普段の走り込みも途中の休憩を長く取り過ぎているので、連続して走って、終わっ てからゆっくりとしないといけないと思った。あと、100キロを練習で走る訳にはいかないので、2日続けて50キロぐらいのトレイルを走っても100キロ を走ったのと同様の効果が得られるのではないかと思う。

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