7月の3連休に上州武尊山スカイビューウルトラ120キロに参加した。3連休の前日の金曜から夜行バスで京都から高崎駅まで行こうと思って、京都駅まで行こうとしたら、台風直撃で電車が動いていなかった。なんとか阪急線などの振替輸送等で大阪まで着いたが、大阪から京都までは、90分遅れの快速しかなかった。夜行バスの時間は21時40分だったが、電車の中で過ぎてしまった。バスの運転手から電話があり、もう出発しますよとのことで、台風で電車が遅れてもうちょっと待ってもらえないか確認したら、満席なので待てないとのこと。しかし、バスの運転手さんが機転を効かせてくれて、キャンセル扱いにしておくから、とのことで了解した。通常だったら、1円も返ってこないところが、返金してもらえることになったのでなんとか助かった。結局、電車はゆっくりしか進まず、23時40分に京都駅に到着した。普段なら1時間ちょっとで行けるところに4時間もかかった。夜行バスで行く予定が崩れたので、明日の早朝に新幹線で品川駅まで行って、そこから高崎方面に行けば、沼田駅の12時40分のバスに間に合うと考えた。そこで京都駅の周辺のマンガ喫茶を見つけて入ろうとしたが、台風の影響で満席で喫煙席しかないと言われたので、泊まるのをやめた。しょうがないので、新幹線の改札前で野宿することにした。よく考えたら、トレランレース用にエマジェンシーシートやレインウェア等など、食料や水などの非常時の装備が完璧だったので(笑)、夜でもそんなに寒くなく過ごすことができた。床が硬くて痛かったが少し横になった。1時間起きに目が覚めたが、うつらうつらしながら、5時に起きた。6時14分の新幹線に乗って、品川駅に行き、そこから高崎駅に着いた。さらに高崎駅から沼田駅に行き、12時40分の会場までのバスになんとか間に合った。レース当日の朝食を沼田駅のコンビニでおにぎりを買うことができたのでよかった。バスで以前に大峰早駈のレースに出ていた方とたまたま再会した。
会場にはすでにたくさんのランナーが来ていて、まず、必携品のチェックを行った。会場では、また大峰早駈のレースに出ていた別の方と再会して、大峰奥駈のレースについて話をした。その方は、仕事の都合で行けなかったので、残念がっていた。
コース説明が14時から始まり、鏑木さんの説明を聞いていたが、このレースは思っている以上にハードなコースじゃないのかと思い始めた。でも、心のどこかで大峰奥駈に比べたら楽だろうとも思っていた。
15時には片品村行きのバスが出るので、開会式には出ずにバスに乗った。宿泊先は永井荘だった。バスから降りてから、長い坂道を15分ぐらい登らなければいけなかった。部屋は相部屋ですでに他に2人がいた。2人とも昨年のこのレースに出ていたとのことで、昨年のレースの話をいろいろと聞くことが出来た。18時過ぎには夕食ができ、事前に小麦がアレルギーで食べれないと伝えていたが、小麦を使わない料理を出して頂いた。他の方も同じ食事だったので、ちょっと悪い気がしたが、煮物や魚のムニエル、鳥の唐揚げなどがあり、とてもおいしかった。鳥の唐揚げは片栗粉で揚げてくれていた。私のためにわざわざすんません。
20時過ぎには、就寝。前日にあまり寝ていなかったので、すぐに寝ることができた。2時半過ぎに起床。朝食のおにぎりを食べて、ソイジョイを食べた。バスの出発が4時20分だったので、それまでにすべて準備をして、バスに乗ってスタート会場に向かった。 すでに多くのランナーが来ていて、体育館の中でゆっくりしていた。今回の草鞋は8足用意してきた。雨の中でも1足15キロは走れると考えて、8足で120キロ走る計算だった。デポジット用の袋に替えの草鞋を4足入れて、残りの3足を風呂敷に包んだ。今回は練習から取り組んでいた前回の大峰奥駈の時の反省をふまえて、風呂敷を2つ上と下に担いで、2つを結んで、2つの荷物でつりあいを取る持ち方で持った。これによって、1カ所で持つ持ち方より軽く担ぐことができた。あとは皮で出来た爪子とかかとの部分の補強のものを持ってきた。さらに草鞋は早掛けという結び方で事前に結んだものを用意した。これにより着脱を少ない時間でできた。今回からダイナミックストレッチというのを始めた。ジョコビッチがやっているものをそのままやって、体をほぐした。すべての装備をして、スタート地点に向かった。
6時30分にスタート。 最初に少しロードを走ってから、山道に入った。山道では、前のランナーが歩くので、追い抜くこともできず、流れにのって歩いていた。天気は晴れていた。昨日までの雨の影響で路面は少しぬかるんでいたが、ドロドロということはなかった。最初の方は道もなだらかなところが多く、登り坂を歩いていたので、6キロの地点で1時間が過ぎていた。思った以上にスローペースだった。序盤だったのであまり気にせずに走っていたが、最初のA1エイドに着く頃には2時間半ほど過ぎていた。
A1エイドには、コーラやアクエリアス、オレンジ、バナナやおにぎりなどがあって、十分に補給が出来た。まだ序盤なので、すぐにエイドを出た。ここからはずっと登りが続いた。頂上ではないけれど、18キロ付近に差し掛かって、2足目の草鞋に履き替えた。まだ18キロしか進んでいないのかとあせってきた。ここからA2エイドまで下りになったが、この下りが恐ろしく急なため、ランナーで渋滞になった。登ってくる登山者と重なったこともあり、この区間を通るのに1時間半ほど時間がかかった。その間に進んだ距離は1キロ程だった。このときすでに時間は11時を過ぎていた。さすがにこのままではA2エイドの関門の14時に間に合うのかとヤバくなってきた。さらにこの急な区間は、ドロドロで体の四肢を使って下りないと下りることができなかった。草鞋の消耗が激しかった。途中、川のようなところを横切り、舗装道路まで下りた。そこからしばらく舗装道路を走った。ちょっと助かった。これでわらじの消耗が防げる。27キロ地点でさすがに草鞋がボロボロで走りにくかったので履き替えた。天候は日差しがきつくなってきて、暑かった。時間的にヤバいので、ちょっとピッチを上げた。草鞋を履き替えたのでぐんと走りやすくなった。さすがにA2エイドでタイムオーバーになるわけにはいかなかった。A2エイドの手前で、急なスキー場のゲレンデの登りだった。日差しがガンガンに照りつける中で、あまり時間をかけて登っていると体力を消耗すると思い、一気に休みなく登り続けた。A2エイド(32キロ地点)に着いた頃には14時5分ぐらいだった。関門は14時半に変更されていたので、間に合ったが、ここから次のウォーターポイント(関門15時45分)までは1時間20分ほどかかるので、14時20分にはここを出ないと間に合わないとアナウンスがあった。おにぎり、オレンジ、アクエリアスと水を補給して、トイレに行って、すぐに出た。
エイドを出るとまたゲレンデの登りだった。またかよと思いながら、長い急勾配のゲレンデを登り続けた。足は前半の登りで歩いていたのでほとんど疲れてはいなかった。 なんとか次のウォーターポイントまでに1時間で到着して、15時20分ぐらいだった。ペットボトルの水を補給だけして、すぐに出た。ここからは、また武尊山山頂に向かっての登りだった。下りをすでに下りてきたこともあり、またあの道を登るのかと思うとちょっと気が滅入った。他のランナーの方もいたので、それについていった。下りに比べたら、登りの方が険しいとはいえ登りやすかった。しかし、A2エイドで梅干しをかじってから、塩分を取っていないことに気がついた。暑いので、水をがぶがぶ飲んでいたが、体が少しおかしい感じがした。さらに手持ちの食料があまりないので腹も減ってきた。休みなくたんたんと登り続けていて、累積標高差が9000mを超えるこのレースの過酷さをやっと理解し始めた。大峰奥駈はかなり辛かったが、ここはさらに登りがハードだと思った。水も飲み過ぎていて、足りなくなってきた。明らかに補給状況がヤバくなり、少しずつペースが落ちていった。19時ごろにやっと山頂に登り着いた。ここからは緩やかな下りが続くとのことだったが、雨が降り始めレインウェアを着なければ、寒くなってきた。さらに立ち止まるとブヨの大群が顔や膝あたりに吸い付いて噛まれた。ブヨ対策を全くしていなかったので、立ち止まるたびに噛まれた。あまりにも草鞋が重くて走りにくかったので45キロ付近で4足目の草鞋に履き替えた。これでもうあとがない。ライトに電池を入れて夜間走行の準備もした。雨が強くなり、水たまりやドロドロの路面が前よりもひどかった。これでは、草鞋がもたないかもしれないと思い始めた。山頂付近でスタッフの方に次のエイドまで何キロか尋ねたら、8キロとの答えだったので、19時から1時間で8キロは下るのは難しいやろと思い始めた。(実際には次のエイドの関門は20時半だった。)関門時間を勘違いしていたこともあり、水もなく、のどがカラカラだったこともあり、気力がなくなってきた。しばらく行くとわき水があり、なんとか水は汲むことができた。草鞋で走ると登りより下りの方が辛いんだよなと思いつつ、すでにドロドロの道を突き進むしかなかった。こんな道は草鞋は最も苦手な道だった。鼻緒のところがずれて、うまく走れないこともあり、何度も履き直しをしながら、下っていた。段々と今度は腰が痛くなってきた。やっぱり荷物が重すぎて、腰に負担がきていたのかもしれない。膝は全く痛くなかったので、以前より走り方は改善されているようだった。この雨の中で思うのは、雨の走行時の草鞋の履き心地が悪くて、走れなくなるのが失速の原因だということだった。体はまだ余力があるが、草鞋が脱げそうになるので、走れない。普段から雨の日に走って、草鞋を改良しなければいけないと思った。途中、腰を休めながら、下ったので20時半を過ぎるころ、もう関門もタイムオーバーだなと思った。長い下りを下りたところ、舗装道路に出てきた。A3エイドに21時20分過ぎに到着した。体力はまだまだあったし、足を痛めてはいなかったけれど、ここから先を走る草鞋はすでになかった。あれだけ一生懸命、草鞋を作って、準備をしてきたのにまた失敗してしまった。前回の大峰奥駈に続いての失敗だった。あ〜ダメだこれから走る気力がない。雨の中のトレランで完走できたことは今までに一度もない。ここでポイントが取れなかったのも今後のレースのスケジュールに響く。先の見えない戦いにちょっと疲れた。
(所感 )
・草鞋の品質は1足15キロというのが、そもそもおかしいのではないかと思う。実際は雨の中では、1足12キロでこれからは草鞋の準備が必要だと感じた。
・草鞋の指のところはひねりを入れないといけなかった。
・和紙を貼る必要がある。
・雨だと草鞋が足にフィットしない、雨でも普通に走れるように改良する。
・塩、食料、水が少なくて、フラフラになった。補給をエイドに頼らなくてもいいように準備をしておく。
・膝の痛み等はなかったが、腰と右肩が痛かった。まだ姿勢が30キロを過ぎると崩れているのではないかと思う。
追記
・足やおでこにブヨにたくさん噛まれたところが、1週間ぐらいたって、かゆくて仕方がない。噛まれたら、その日のうちにポイズンリムーバーで吸い取るか、45℃ぐらいのお湯のシャワーで患部に熱を当てて手当をする。
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