8月2日の山中温泉トレイルに参加した。前日に電車で加賀温泉まで行き、バスで加賀温泉から山中温泉まで行った。山中温泉のバス亭から受付会場の文化会館まではすぐ近くだったので、アクセスはしやすかった。ここはアクセスはいいのだが、安く泊まれるところが少ないのが、残念だった。1ヶ月ほど前に事前に泊まるところを予約しようと思い、観光協会に連絡したが、その頃には2万円を超える宿しかないと言われたので、仕方なく泊まるのは諦めて、テント泊することにした。今回は、テント泊のためのテント等を担いで移動するのが重かった。7000円前後で泊まれる宿があれば、一番いいんですけどね。
15時ごろに受付会場で受付を済ませて、まだコース説明(17時半)までに時間があったため、スタート地点やテントを張る場所を探すため街の散策に出た。スタート地点の白山神社は受付会場から坂を上がったところにあった。夜21時まで開いているスーパーが、受付会場とバス停との間ぐらいのところにあり、レース前の買い出しに使えた。菊の湯という温泉も街の中心にあり、その通り沿いにいろんな雑貨店やカフェ等があった。少しおしゃれなジュレの売っている洋菓子屋さんで抹茶ミックスのソフトクリームを買って食べた。なかなかおいしかった。街には小さな公園があったので、テントを張る場所はいくつかあった。今回は、スタート地点からも近い受付会場の隣の児童館という建物の裏手の芝生にテントを張ることに決めた。
このレースでは、草鞋で走ろうかシューズで走ろうか、決めかねていた。2週間前の上州武尊120キロで惨敗したこともあり、まだうまく草鞋が改良できていなかったためだった。一応、草鞋を4足持ってきていた。 前回の上州武尊120キロで使わなかった4足だったが、時間がなかったので、ここに来てから、草鞋の結び方を少し変えて、履けるかどうかチェックした。1足目の片方は大丈夫だったが、もう片方が結び方を変えると履けない状態だった。ある程度、予想していたことだったが、草鞋で走るのは断念した。明日は何年か振りでシューズで走ろう。
17時半から選手へのコース説明が始まった。コースの前半に富士写ヶ岳、小大日岳の2つのピークを登るのが、この大会の山場で難しいのではないのかと感じた。それぞれ600mの直登で急激な登りと下りだった。2つの登りが終わる第2関門(38キロ地点)までに勝負をかけて、その後は流してゴールする感じかなとレース展開を予想した。
コース説明の後にパーティーがあった。実はどうせ、あんまり出ないと思っていたので、近くのスーパーでお惣菜とお寿司をすでに食べていた。軽食だと思っていたら、やきとり、唐揚げ、ポテト、ウインナー、海老、枝豆、スイカ等のオードブルや寿司、ソフトドリンク、温泉卵のついた焼豚丼まであった。かなりの量にビックリしたが、せっかくなのでガッツリ食べた。とても美味しかった。
パーティーの後、すでに19時を過ぎていたので、テントを張った。まだ気温も高く、蒸し暑かったので、汗だくになった。その後、コース説明の時にスタート地点にトイレがない(正しくは1つしかない)とのことだったので、スタート地点から300m離れた山中温泉医療センターのトイレの場所を見に行った。夜間救急対応の病院だったので、病院内のトイレはいつでも使えるようだった。病院の駐車場の周辺に植木と芝生があり、そこにテントをが2〜3個見かけた。確かにここだったらトイレにもすぐに行けるし、スタート地点にも近いのでいいのではと思った。でも、すでにさっきテントを張った後だったので、今回は児童館の裏でいいやと思い直した。その後、菊の湯の温泉に入りに行った。菊の湯の周辺では、この日は祭りをやっていて、たくさんの観光客が来ていた。温泉から帰るころにはビートルズの曲を演奏しているライブがあった。温泉のスタッフのおばちゃんがそのビートルズの音楽に合わせて、歌を口ずさみながらモップ掛けをしているのが、妙に面白かった。
外は涼しかったが、テントの中は、蒸し風呂のような暑さだった。入り口を開けたままだと蚊が入ってくるので、 なかなか開けられなかったが、寝ようと思っても暑くて寝ることができない。仕方がないので、30分に一度ぐらい起きて、テントの外に出て涼んでいた。午前1時を過ぎるころには、テントの中も少しは涼しくなったが、それまでの間にいろんなことを考えた。久しぶりにシューズで走るということもあり、シューズで走ることのモチベーションが上がらなかった。草鞋で走るなら、ひとつふたつ何か得られるものがあると思うが、シューズではある程度、走れるとは思うが、特にトレーニングもしていないし、得るものがあまりないのではないか。自分が何のためにこのレースに参加しているのかわからなくなってきた。前回の上州武尊の大会から2週間しか経っていないこともあり、あまり調整もしていないので、もうちょっと後のレースに出ればよかったと後悔した。2〜3日前から風邪を引いていたこともあり、現在のほとんど寝ることが出来ない状況が、さらに心理的に追い打ちをかけた。明日は大丈夫なのか。
午前2時半に起床。すぐにテントを撤収した。20分ほどで片付けて、 朝食用のよもぎ餅を食べて、山中温泉医療センターのトイレに行った。その後、スタート地点まで歩いた。午前3時45分頃に到着したが、まだ人がほとんどいなかった。足はシューズを履いて、リュックでもよかったのだが、水1.5ℓと食料等で重くなりそうだったので、ふろしき2枚を使い、帽子の代わりにいつもの笠をかぶって、準備ができた。そこで他のランナーの方と話をした。その方は、山中温泉で宿がとれなくて、加賀温泉のビジネスホテルで宿泊したとのこと。早朝にタクシーで3700円かけてスタート地点まで来たとのことでなるほどそんな方法もあったのかと驚いた。テントで眠れないことを考えたら、その方法でも1万円ちょっとで宿泊できると考えると次回以降の選択肢としてはありかもしれないと思った。
午前5時半スタート。天気は快晴で、ものすごく暑くなりそうな感じだった。少しロードを走ってからすぐに山道に入った。昨日のコース説明の時に、最初の水無山の下りが急激なので、中盤から後半のランナーは、大渋滞が予想されるため、早く行きたい方は、スタート地点から前の方に並んでた方がいいですよと言われていた。そのため、だいぶ前の方に並んで、スタートを走ることができた。水無山の下りは、かなり急で多少、ペースが遅くなったが、大渋滞となるほど遅くはならなくてよかった。先日の上州武尊の時の大渋滞の教訓が生かされた。その後、またロードになって、トンネル等を抜けて、富士写ヶ岳の登りに差し掛かった。予想より急な登りだったが、ずっと一定のペースで休まずに登り続けたので、それほど足に負担はなかった。頂上についてから、下りはびっくりする程、急な下りだった。地面はカラカラに乾いていたが、あまりにも急すぎて、足が踏ん張れないで、滑る滑る。よく考えたら、このシューズはトレラン用のシューズではなく、普通のロード用のランニングシューズだと思い出した。グリップの効きが甘いので、滑りまくりで他のランナーにたくさん抜かれた。下りが終わる頃に最初の水のエイドに到着。水のエイドなので水しかないかと思ったが、なんとポカリもあり、ポカリをしっかりと給水できた。ありがたい。普段のトレーニングの給水では、お茶や水のみで給水していたが、ポカリを飲んでいると調子がよかった。汗はたくさん出たが、唇のカサカサや手の肌荒れが改善されているように感じた。普段のカラカラな状態はミネラル不足が原因なのかと改めて実感した。
エイドから第1関門(19キロ)までは4キロ程しかなかったが、フラットな道はどうもしんどかった。スタートから3時間ほどで第1関門に到着。第1関門には、コーラもあって、ポカリももう一度、給水した。次の第2関門(38キロ)までは給水ができないので、ここでたっぷり給水した。エイドにはあまり長居しないで、すぐに出た。ここから4〜5キロ緩やかな登りが続いた。あまりの暑さに頭がぼ〜っとして熱中症気味になった。それに前日の寝てない疲れがどっと出てしまい、いつ寝てもおかしくないぐらいのフラフラ状態になって、走るのが難しくなった。幸い、近くに川があったので、歩くぐらいだったら、ちょっと川に浸かって、リフレッシュしようと思い、川に足から浸かった。川の水が冷たくて気持ちよく、足の熱が急速にとれて、頭のフラフラ感も一気に覚めた。急激に回復したので、また走り始めた。しばらく走って、小大日山の登り口にもまた川に浸かる場所があり、今度は風呂に浸かるように腰からどっぷり全身浸かって、めっちゃ気持ちがよかった。こんな暑い時期のレースに出るんじゃなかったと思っていたが、川にどっぷり浸かるのが、こんなに気持ちいいものなのかと新しい発見だった。これは楽しい。また足の熱がとれたので、山を登り始めた。今回のレースの最大の登りだったが、一定のペースで休まず登り続けた。合間にポカリをゴクゴク飲みながらだと、調子よく登ることができた。登り終えて、今回、地元の人が切り開いてくれたコースに出た。明らかに最近、刈ったばかりの道だったが、思った以上に長い距離を走った。まだなのかまだなのかと思いながら、走りづらい道を走っていた。でも、よくこんな長い道を切り開いたなぁとこの作業をして頂いた方に感謝しつつ、早くこの道終わらないかなと思って走っていた。なんとか普通のトレイルに出て、そのうちキャンプ場を通り、第2関門(38キロ)に到着した。時間は13時頃だったと思う。第2関門のエイドでは、寿司やそうめんが出て、いくらでも食べることができた。ちょうど腹も減ってきていたので、寿司を4つほど頂いた。水がすでに底をつきそうだったので、ポカリを1.5ℓ給水した。第2関門まで来たので、あとは33キロほどだったので、あとは5時間ぐらいあれば、ゴールできるんじゃないのかとこの時は余裕があった。第2関門でポカリをガブ飲みしたこともあり、杉水峠の登りは、調子が悪く、気持ちが悪かった。ポカリを頻繁に飲んで、腹がたっぷんたっぷん状態だった。ゆっくりと峠を登り切って、下るとき、また急激な下りでだんだんとシューズのつま先が痛くて仕方なかった。足がむくんでいるのもあるが、急激な下りで指先でしっかりと地面をつかまないと滑って下りられないので、負荷がつま先にたくさんかかった。おそらく両足の親指の爪が黒ずんでいる状態だろうなと思いながら、痛い足を無理して着地していた。急激な下りのあとに緩やかな下りが続いていた。このままだと最終の加賀温泉駅までのバス(19時15分)に乗れないのではないかと思い、ペースを少し上げた。足の指は痛かったが、ヤバいという気持ちが後押しして、力がどこからともなく湧いてきてペースを上げることができた。水だけのエイド(45キロ)に到着し、少し水を補給してから、川に浸かることができる場所があったので、さっと腰まで浸かって、気持ちよくリフレッシュして、また登りに向かった。いや〜結構、病みつきになりそう。川に入ると体が回復する。ここの坂は200mぐらい一気に登ってから登って下ってを繰り返す区間だったが、5〜6回アップダウンを繰り返せばいいかなと思っていたが、全然、終わりが見えないぐらいアップダウンを繰り返した。ただ、この道は普段トレーニングで走っている六甲山の天狗道と似ていて、自分にとっては走りやすかった。土の質も似ていて、ここは天狗道のあそこと同じだなと思いながら走れた。アップダウンの最後の方で自分の前に熊があらわれた。熊は俊敏な動きで逃げていったが、あの動きでは襲われたら逃げ切れないなという動きで驚いた。トレイル上で熊を見たのは初めてだったので、ちょっとビックリした。登りと下りの登り切った時にポカリを少し飲んで、補給するようにしていたら、アップダウンの最後の方で急激な下りに差し掛かったが、ポカリがほとんど尽きてしまった。しかもここの下りはいつも以上に険しくて200mぐらいを一気に下るので、さすがに足がパンパンになった。足のつま先はすでに痛かったが、さらに痛みが悪化した。少し、ペースを落としながら、下ったが、下り終わってから平地のところで走れなくなり、近くの川でまたシューズのまま浸かった。浸かってもまだあまり回復しなかったが、なんとか55キロの水のエイドに辿りついた。水を1ℓほど補給して、第3関門(58キロ)まで4キロ程だったが、このフラットな道がとてつもなく長く感じた。足が思うように動かなかった。ふろしきで走っていると段々と下にずれてきて、お尻の後ろの荷物が来て、走るのが難しくなった。もうちょっと結び方を工夫して、ズレないようにしないといけないと思った。
第3関門に着いたのは17時20分頃だった。ポカリをまたたっぷりと補給し、バナナを3つほど食べた。コーラもあったので1杯だけもらった。うまい。 足が圧迫されて痛いので、しばらくシューズを脱いで、足の裏を揉んで、ほぐしていた。残り13キロなので、まだ走れば、最終バスに間に合うかもしれないと思い、走り始めた。鞍掛山の登りに差し掛かるとまた、足がよく動いた。やっぱり登りになるとなぜか元気になり、また一定のペースで休みなく登り始めた。この登りは一般の登山者も登る道だったので、階段も整備されていて、今までの登りに比べたら、登りやすかった。18時15分ごろに山頂に着いた。山頂でスタッフの方から、下りは急だから気をつけてと言われたが、すでに今まで、急じゃなかった下りがなかったので、またかと思いながら、下った。少しずつ薄暗くなってきたこともあり、道も少し水辺のようなところを通った。日没は19時過ぎだと思うので、それまでには、山を下り切りたいなと思って、下りていた。最終エイドに辿りついたときには19時10分頃だった。ポカリを補給して、冷たいトマトを頂いた。おいしかった。スタッフの方にゴールまでの距離を尋ねたら 、あと9キロですとのことで、えっマジですかとビックリした。あと6キロぐらいじゃないのかと思っていたので、思いのほか距離があったのでビックリした。すでに最終のバスには間に合わないが、ライトを点灯させて、ゴールに向かって走った。途中、立ちションをして横道にそれたら、道を間違えて、ゴールの方向とは反対の方向に走ってしまった。しばらく走って標識がないことに気づき、道を間違えたことに気がついた。そこから引き返して、10分から15分ほどロスしたが、また正しいコースを走った。なだらかな林道の登りを真っ暗な中を走り、そのうちまたトレイルに入った。しばらくトレイルを走るとやっとのことで、ロードに出た。そこから、鶴仙渓という川沿いの石畳の道を走ったが、これが真っ暗な中なので、思ったより長く感じた。まだかまだかと思いながら、やっとコオロギ橋を渡り切り、最後の菊の湯の横を通り抜け、白山神社までの直進の道を突き進んだ。最後の鳥居の中だけスパートしてゴール。
タイムは15時間26分17。思ったより時間がかかったレースだった。 そして、めちゃくちゃ暑かった。でも川に浸かって楽しかった。しんどいけど、こんなレースもあってもいいと思った。完走率は低いだろうなと思っていたら、出走:388で完走:107で完走率27.5%という数字だった。こんだけ暑いとそうだよねと思う。特に後半は、もっと楽なのかと思っていたら、高低図以上にいろいろとあったような気がした。今回は草鞋ではなかったけど、草鞋だったら途中リタイヤだっただろう。でも、次からは草鞋で走りたいと思った。シューズは足の指が痛いことを痛感したから。
故障箇所
1.右足の親指のまたのところが大きく水ぶくれ
2.両足の親指の爪がはがれたような感じで、次の日以降、指先がむくんだ。
3.両足の裏側に縦のラインの水ぶくれ、シューズが濡れたことによって、水ぶくれができたように思う。足の裏は靴下を脱いだときはシワシワだった。
4.右肩が少し張っている。
5.腰があまり曲がらないぐらい張っていた。おそらく下りで負担がかかったように思う。
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